黄金の輝きを取り戻す。ヤクルト山田哲人内野手(25)が11日、愛媛・松山での合同自主トレを公開。打撃練習ではグリップと芯の間の線を「金」に変更した新バットを手にした。アドバイザリー契約を結ぶアディダスジャパンと相談し、今季はバットの他、打撃用手袋、リストバンド、スパイクにも金色を取り入れることになった。

 黄金色に、今季に懸ける決意を込めた。昨季は3年連続のトリプルスリーを期待されたが不振に陥り、チームも96敗。「山田が打たないと勝てない、って言われる」と自分が置かれた主軸としての立場を再認識。「やっぱりゴールドが“一番”でしょ。とにかく誰もが認める数字を出して、みんなに『すごく活躍してるね』って言われるように」。3度目の偉業達成を自らに課した勝負の年に金色を求めたのは、チームとともにNO・1に返り咲くとの思いの表れだ。

 自主トレでは技術練習に加え、体力強化メニューなど夕方まで体をいじめ抜いた。「結果にこだわってやっていきたい。今年は(トリプルスリーを)何とか達成できるように頭の中に入れています」。金の“相棒”を携え、NO・1の称号を奪い返す。【浜本卓也】