ヤクルトのドラフト1位村上宗隆捕手(17=九州学院)が“筒香バット”でアーチストへの道を歩きだした。14日の新人合同自主トレのティー打撃で、自分の白木のほか、漆黒のバットを手に取った。前日の室内練習場での打撃練習中に、雄平からもらった筒香モデルのバット。「すごくバランスがいいし(村上のより)芯がちょっと太くて合うのでは」と言われて授かった。同じ左打ちの侍ジャパンの主砲が使用する“逸品”で力強い打球音を響かせた。

 商売道具への探求心は強い。バットで重視するのは「バランス」。今は西武松井型をベースに長さや太さ、グリップエンドの形などベストの感覚を模索中だ。「いろんなバットに興味があります。こだわっていかないと。結果にもつながってくるので」と意識は高い。高校通算52発の左の大砲候補は、妥協せずに最高の“相棒”を探していく。