巨人池田駿投手(25)が3月のオーストラリア代表との強化試合(3日・ナゴヤドーム、4日・京セラドーム大阪)に向けた代表候補にリストアップされていることが2日、分かった。この日、侍ジャパン稲葉監督は巨人の宮崎キャンプを視察。「若い選手で名前が挙がる選手が何人もいる。今後も含めて見たい」と話した。その頭の中には池田の名前もあった。

 1年目の昨季は左腕ではチーム最多の33試合に登板した。打者の内角を大胆に突き、チェンジアップを最大の武器とする。とくに右打者には被打率1割7分6厘と強く、左右どちらにも苦手意識はない。リリーフ登板時の防御率は2・08。12試合連続無失点でシーズンを締めくくった。巨人でも今季は勝ちパターンの一角に食い込むことが期待されている。

 昨年12月の契約更改で年俸倍増のご褒美に、同5月に結婚した妻との「京都パワースポット巡り」計画を明かした。だが年明けに「ルーキーでもないので、ゆったりしている場合じゃない」と計画を白紙に。ジャイアンツ球場には18年一番乗りで現れた。2年目のジンクスをはね飛ばすために、目標の50試合登板へ地道に努力を重ねた。

 この日は2日連続でブルペン入り。直球の質をテーマに53球を投じた。「低めに垂れない、いいボールを続けられた。状態はいい」と順調な調整ぶりを強調。昨年12月、イベントで小学校の教壇に立ち語った夢は「有名になること」。侍ジャパンの一員となれば一躍、名をはせる。