米アリゾナでキャンプを行う日本ハムの栗山監督が3日(日本時間4日)、開幕ローテーション構想の輪郭を明かした。

 「あの日程なら、最初は(先発)5人でいいのかなと思っている」。3、4月は6連戦が1度だけ。3連戦や2連戦が主となり、先発5人制で回せるスケジュールだ。前日2日(同3日)に開幕投手候補の有原が右肩炎症で離脱。開幕に間に合わない可能性も出てきており、「いろいろ含めて考えていきます」とした。

 エース格が出遅れても、補う候補はいる。上沢や高梨、加藤らといった若手組に加え、斎藤や浦野ら中堅組も控える。新外国人投手のマルティネス、ロドリゲスも先発候補で、指揮官は「外国人は本当に力があると思う」と期待度も高い。

 有原離脱をチャンスととらえた選手もいる。3年目の上原は「残念がっている場合じゃない。競争なので」と、さらに闘志に火が付いた。高梨も「もっと意識を高く持たないといけない」と、初の開幕投手への意欲をより募らせた。

 この日でアリゾナキャンプ第1クールが終了。栗山監督は「(10日からの)実戦の準備はしっかりやっていきます」。第2クールから、スタートダッシュを託す先発5人衆の見極めを本格化させていく。