阪神の新助っ人ウィリン・ロサリオ内野手(29=韓国・ハンファ)は明日3日からのオープン戦・ソフトバンク2連戦(ヤフオクドーム)にも同行する。主力組として甲子園で残留練習に参加することもできるが、2月下旬に「3月に(関西に)帰ったら、基本的には毎日試合に出られるような体調に整えていきたい」と宣言していた通り、博多遠征に同行する。沖縄キャンプでは実戦6試合に出場し、12打数8安打で3本塁打、10打点。すでに実戦の一塁守備も解禁しており、3・30開幕に向けて着々と準備を進めていく。

 セ・リーグのライバル球団の新外国人も、阪神ロサリオへの警戒を強めていた。球団史上最高級助っ人の期待が高まるR砲について、来日前を知るセの外国人選手に“闘牛”の印象を聞いてみた。

 メジャー、韓国リーグの両方で対戦経験のあるヤクルト左腕ハフは「パワーヒッターだね。甘い球を投げたら見逃さないね」。同じ野手で、メジャー時代を知る中日モヤは「本当に怖いバッターだと認識していました。韓国でも素晴らしい結果を残していると聞いていた。ピッチャーに怖さを与えることは確かです」。

 同じドミニカ共和国出身の中日外野手アルモンテは「良いバッターだから、間違いなく日本の野球にアジャストできると思う」と対応力を指摘した。キャンプ実戦6試合で12打数8安打、3本塁打、10打点。三盗を含む2盗塁を決めるなど、ロサリオが結果を出し続けていることにも触れ、「彼がすごい打者で、打てることは、もうみんなが知っていること。見たら分かるでしょ」と笑った。

 3人そろって敵ながら破壊力を認める。開幕まで残り1カ月を切り、セ各チームが対策に追われることになりそうだ。