打球が、消えた…。5回裏、オーストラリアの攻撃。7番シェファードの打席で4球目の打球が真上に高く打ち上がった。上を見上げる捕手の田村。捕球体勢に入ったが、ボールが落ちてこない。天井のスーパーリングに吸い込まれ、ファウル判定となった。京セラドーム大阪では、まれに起こる珍事。昨年にはオリックス-楽天戦で、楽天アマダーが同様に“天井着地弾”を打っていた。思わぬ打球の行方に、オーストラリアのスティーブ・フィッシュ監督はベンチから出て、球審に確認していた。

 アマダーのほかにも過去には、01年8月12日カブレラ(西武)が、スーパーリングに当たってスタンドへ入る本塁打。同年8月22日には中村(近鉄)が、オリックス戦で同リングに当たって跳ね返り、左翼手田口の横に落ちて認定本塁打となった。打球が落下せずに消えたケースは、10年3月26日新井(阪神)が二塁打、ファウルゾーンでは97年3月19日清原(巨人)や03年4月6日浜中(阪神)打球がファウルになっている。