ソフトバンク上林誠知外野手(22)が右翼レギュラー取りへ、正念場の3試合を迎える。今日10日のタマホームスタジアム筑後、明日11日北九州のロッテ2連戦、13日大分での巨人戦には柳田、松田、中村晃、今宮ら主力がそれぞれ1試合ずつ抜け、打ち込み練習専念日を設けている。上林だけでなく、右翼を争う福田、城所、吉村らの出場機会も増えることになる。

 工藤監督は「振り落としというまではないが、視野にいれないといけない」と見定めるつもりだ。侍ジャパンにも選出された上林だが、打撃の調子はいまひとつ。実戦6試合で18打数5安打だが、オープン戦2試合で7打数1安打。「ここを乗り越えていかないと。結果を出さないといけない。プレッシャーをあまり自分でかけすぎないようにはしたいですが」と、この日も福岡・筑後市のファーム施設で行われた全体練習でバットを振り込んだ。

 侍ジャパンで臨んだ4日のオーストラリア戦、9回に放った二塁打は左中間への低いライナー。上林らしい打球だった。だが、その後は苦しい打撃が続いている。ライバルの福田らも打撃での結果はまだでていない。それだけに目の色を変えて臨んでいる。この3連戦の結果ではレギュラーだけでなく開幕ベンチ入りも大きく左右される。二塁手争いからあふれ、オープン戦打撃好調の川島が外野にまわる可能性もある。

 14日巨人戦(ヤフオクドーム)からは内川、デスパイネも出場し、ベストオーダーを組む。そこに名前を連ねるためにも、安打を重ねていく。【石橋隆雄】