「限局性腹膜炎」で東京都内の病院に入院している日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が20日、食事の摂取と軽い運動を再開した。

 球団発表によると、早ければ今週末にも退院の見込み。本格的な練習再開は来週以降となるため、9日後に迫った開幕1軍スタートは現実的に厳しい状況となった。

 清宮は20日、食事の摂取と病院内のウエートトレーニング施設で軽い運動を再開した。バイクや肩のトレーニングなど軽いものをこなしたほか、入院して以降、初めて固形物を口にした。かゆやペースト状のもので、通常の食事が取れるように段階を踏んでいく予定。谷ヘッドトレーナーは「食事を取っての反応に問題がなければ(退院は)週末ではないか、という話です」と説明した。

 12日の入院以降、抗生剤による点滴治療を受けてきた。体重は5キロほど減。同トレーナーは「少し盲腸の症状もあったけれど、腹膜炎というのが医師の判断でした。手術の可能性もあったかもしれないが、保存療法でという判断でした」と病院側の見解を説明した。

 今後は経過を観察しながらとなるが、2軍練習に合流するのは週明け以降の見通し。谷トレーナーは「退院して動いてみないと(全体練習復帰は)分からない」と慎重だ。栗山監督は「もちろん無理はさせない。体の様子を見てだね。ここから食事をして、普通の状態でいけるなら一気にいけるとは思う。先入観を持たないようにしている。最後まで(可能性を)探す。ただ、間に合わせることはしない」。開幕1軍スタートへ希望が残されていることを強調したが、現実的には厳しい状況だ。【中島宙恵】