西武菊池が仕上げに入る。シーズン前、最後の実戦登板となる23日DeNA戦に備え、メットライフドームで調整。マウンドを使い、55球を投げ込んだ。3年連続で務める開幕投手を前に「DeNAは左と右にいい打者がそろうので、自分のやってきたことを試せる最高の相手。楽しみにしてます」と腕をぶした。

 アクシデントをプラスに捉えた。前回14日中日戦は、寝違いによる首の張りで初回降板。「あってはいけないこと」と猛省したが、リハビリの過程で副産物があった。首回りと肩甲骨中心のストレッチを重ねる中で肩の可動域が回復。「キャンプからの疲れもたまっていたんだと思う。今日は寝違える前より、いい球がいっている感覚があった」とうなずいた。

 最終調整のポイントには、カーブの使い方を挙げた。これまではカウント球の位置付けだったが「2ストライクからも積極的に投げたい。三振を取れるくらいに使えたら、真っすぐとスライダーも生きてくる」と力を込めた。先発陣の軸として臨む9年目。自覚を胸に「気持ち良く開幕に入れるように、結果を求めながら、しっかり投げたい」と力強く誓った。【佐竹実】