不振が続く中日のストッパー田島慎二投手(28)が開幕ピンチに陥った。22日から2軍に合流。今日23日からの2軍阪神3連戦(鳴尾浜)で登板することが決まった。

 オープン戦は3試合とも複数失点。20日ソフトバンク戦は2発4失点で逆転サヨナラを許した。初めて選ばれた今月上旬の侍ジャパンではオーストラリア相手に無失点と好投したが、チーム復帰後は「らしさ」を失っている。

 近藤投手コーチは「結果が出ていないから(2軍で)投げておいで、ということ。こっちでは(十分に)投げられないから」と説明した。1軍は今日23日からロッテ3連戦(ナゴヤドーム)があるが、ローテ候補の先発投手が計6人も投げるため、投球機会を与えられる保障がないことも理由の1つだ。

 いわば、田島に調子を上げさせるための暫定的な2軍行きだが、この時期に抑え投手が2軍調整を命じられること自体が異例。抑えどころか開幕メンバー入りも黄信号といわざるを得ない。1軍に戻ってくる場合は、セットアッパーなどではなく、抑えとして戻すのが基本方針。本人の状態を優先して、復帰時期が決まるとみられる。

 チームには痛手だ。最悪の場合は「抑え不在」で開幕を迎える。森監督は前日21日までに「後ろは考えているよ。(鈴木)博志も考えている」と田島不在を想定しているような発言をしていた。岩瀬、谷元、又吉、そして新人鈴木博らが当面は日替わりで一番後ろをまかなうのか…。昨年34セーブを挙げたタジ魔神の復活が待たれる。【柏原誠】