日本ハムは27日、札幌市内のホテルで26日に発表された新球場建設構想の候補地決定を受けて会見を開いた。

 23年開業を目指す新球場の候補地は北海道・北広島市の「きたひろしま運動総合公園」予定地に決まった。札幌市が提案していた「道立真駒内公園」とともに調査、検討して候補地を絞り込んだ選定理由として以下の5点挙げた。

<1>対象用地の魅力

<2>パートナーの協力

<3>選手・チームの環境充実

<4>全域からのアクセス(道内・道外・海外)

<5>地域の方々の賛同

 新球場建設候補地は約37ヘクタールと広大な敷地があり、球場だけでなく、周辺エリアでもさまざまな施設を作っていくことが可能。選手のトレーニング施設も充実できる広さも有する。また、自治体などの協力体制も好意的。場所的にも北広島は札幌経済圏で新千歳空港に近く、道内だけでなく道外や海外からの来客も見込める。選手の移動負担の軽減も見込める。そして、北広島市民の熱意も候補地選定の要因の1つとなった。

 今後の展望も明らかになった。まずは、26日付で立ち上げた新球場建設構想に関する準備会社「株式会社北海道ボールパーク」において、18年12月までに、採算性などを含めた北広島における新球場建設の実現性を調査・検討し、建設の可否を判断する。建設可能と判断されれば、20年に新球場建設を着工。23年の開業を目指す。

 会見の冒頭であいさつした竹田球団社長は「北海道民、ファンのみなさま、関わったみなさま、今からお世話になるみなさま、すべてに対して、ご恩を返していかなくてはいけません。日本を代表する、またアジアへ、世界へ誇れるような空間を創造して参りたいと思います。球場を核にしたまちづくり、アスリートファースト、ファンサービスファーストを両立したスポーツスタジアム。心躍るライブエンターテインメント。究極を目指し、北海道のシンボル、北海道の宝を目指して参ります」と、決意を示した。