勝ちっぱなしの西武投手陣が、プレッシャーのバトンをつなぐ。64年ぶりの開幕9連勝をかけて、今日10日ロッテ戦に十亀が先発する。9日はメットライフドームで練習を行い「(連勝中に)また回ってきたのは、うれしいこと」と歓迎した。ZOZOマリンでは、プロ入り後6年間で14試合に登板し4勝0敗、防御率1・80と好相性を誇る。「マリンは嫌いじゃない。屋外の球場は開放的でいい。粘って長いイニングを投げられたら」と話した。

 白星が続けば、榎田が先発予定の12日に11連勝で54年西鉄(現西武)、99年中日と同じプロ野球タイ記録に並び、菊池が先発する13日楽天戦に新記録がかかる。十亀は「タイ記録の(かかる)榎田さんにプレッシャーをかけたいですね。僕としてはもう1回、(菊池)雄星に回そうと思ってます」とニンマリ。エース菊池も登板日を自ら計算して重要性に気付くと「11連勝が記録なんですよね? ヤバイですね」と笑った。自分が連勝を止めるわけにはいかない。そんな重圧も楽しむ雰囲気が、今の西武にはある。【保坂恭子】