阪神新助っ人のウィリン・ロサリオ内野手(29)が今日10日からの広島戦でいよいよ甲子園に登場する。

 開幕から8試合で打率は2割1分9厘、1本塁打、5打点。まだ本来の力は発揮できていないが、8日の中日戦では一時同点に追いつく2点打を放って浮上ムードを漂わせた。昨季セ・リーグ覇者との対戦を前に「相手が強いチームほど自分は燃えるタイプ。積極的な走塁やバッティングをしっかりやっていきたい」と闘志を燃やした。

 「CoCo PARK弾」への期待も膨らむ。甲子園バックスクリーン下にある同所は15年に開設。本塁打が飛び込めば、着弾時までに飲食していた料金がすべて返金となる企画を継続しているが、3年間でまだ誰も本塁打を打ち込んでいない。

 ロサリオは2月の沖縄・宜野座キャンプのフリー打撃で、センター方向へ放った推定150メートルの大飛球で電光掲示板を破壊。放り込む力は証明済みだ。今季虎の4番を任された助っ人が、熱狂的な虎党の声援を起爆剤にする。