8季ぶりに楽天へ復帰した渡辺直人内野手(37)が、「2番遊撃」で10年9月29日以来となる先発で出場し、先制打を放った。

 初回無死一塁、西武先発菊池の投じた2球目、真ん中に甘く入った144キロ直球をバントの構えから左方向へ強振した。左翼金子侑の頭上を破る適時二塁打。2球連続で出たバスターエンドランのサインに見事応えた。

 昨年まで在籍した西武のエースからの安打に「いい形でつなぐだけだった。先発でも途中出場でもやることは変わらない。やっぱり菊池はいい投手」と振り返った。

 試合に敗れはしたが、平石洋介ヘッド兼打撃コーチは渡辺直の2番起用に「安心してサインを出せる。いろんな形で攻撃できる」と難敵菊池攻略に手応えをつかんだ様子だった。