捕手としての反省が口をついた。阪神原口文仁捕手が、巨人に3点を奪われた4回の失点シーンを振り返った。

 「(秋山は)コントロールがいいので相手に狙われて。捕手の立場として、ボール(から入る)とか手を打つことができた。申し訳ない」。この回、バッテリーを組んだ先発秋山が許した5安打はいずれも2ストライクに追い込む前に打たれたもの。亀井と小林のタイムリーは初球を痛打された。女房役は責任を背負った。

 チーム18試合目。ついに待望の瞬間が訪れた。今季初のスタメンマスクを託されたのだ。昨年は一塁を守ったが、今季は捕手に再挑戦。16年10月1日の巨人戦以来の先発マスクだった。

 自慢のバットでは快音を連ねた。2回の第1打席に中前打を放つと、4回にも再び中前打。「自分のスイングをすることだけ心がけた」。いずれも変化球をきっちり捉えた。捕手で途中出場した20日に続き、2戦連続マルチ安打と状態の良さをうかがわせた。

 原口は言った。「何とか勝ちにつながるように打っていきたい」。この日6番に入るなど打力も武器とする「捕手」は、バットとリードで勝利をつかみにいく。