阪神ロサリオが四国・松山で息を吹き返した。最初の3打席はハフの変化球攻めに苦戦したが、1点リードの7回1死一、二塁で本領を発揮。原のシュートにバットを折られながらも、遊撃西浦のグラブをはじき、三遊間を破った。「100%じゃないけど安打が出てくれて良かった。自分の形を探すのに取り組んでいる」と振り返った。

 15日ヤクルト戦(甲子園)以来、実に25打席ぶりのタイムリー。6試合ぶりの打点を刻んだ。郷に入れば郷に従う。この日の午前中は、雨上がりの松山市内を散策。マテオらと向かった先は松山城だ。行きはロープウエーに乗り、帰りは鼻歌交じりで上機嫌にランニングした。リラックスのひとときも大切にする。

 いまも日本球界の攻めに苦戦しながらも前を向く。最近は軸足の使い方を試行錯誤。「いまは球種じゃなくコースでしっかり来た球を打つことを考えている」。間もなく4月も終わる。1球1球の経験を糧にスケールアップを目指す。