開幕直前に左ふくらはぎを痛めて離脱した広島新井が、実戦復帰のスタンバイOKを宣言した。27日、広島・廿日市市の大野練習場でマシン打撃練習などを行い「いいですね。痛みも違和感も全然ない。何も問題ない。いつでも(試合に)入れます」と明るい顔。順調なら5月1日のウエスタン・リーグ・オリックス戦(大阪シティ信用金庫スタジアム)で実戦復帰の見通しとなった。

 先月21日の練習中に故障した。14年ぶりに開幕1軍を外れ、リハビリに専念。前日26日にはベースランニングで足の状態を再確認した。「ここまでトレーナーにやってもらった。それでぶり返したらしょうがない」。慎重に段階を重ねてきたとあり、回復具合には自信を抱いている。

 1軍の動向は確認している。「テレビを見ながらかわいい後輩を応援している。開幕から1カ月くらいやってないのは初めてのこと。そりゃあ自分の中でうずうずしている。何でもいいから力になりたい」。OB衣笠祥雄さんの死去については「小さい時のあこがれ。すごく残念」。首位を走るチームに、大ベテランの復帰が近づいてきた。【大池和幸】