オリックス福良淳一監督(57)が鬼の形相で抗議した。

 4点リードの5回表無死一塁。先発アルバースがセットポジションで静止しなかったと審判からボークをとられた。二塁に走者を進め、1点を返される。守備が終わると、一塁ベンチから飛び出し、土山一塁塁審に異を唱えた。「あれはおかしい。今まで1度もとられていなかった。向こうのベンチから言われたからだし、それはおかしい」。試合後も怒りが収まらなかった。

 今季からセットポジションの静止不十分によるボークの判定基準を緩和することが決まっていた。イニング終了時点に抗議に行った理由を聞かれると、「その前に行けば、(投手の)リズムが崩れる。(次の)イニングの前に行こうと思った」と説明した。指揮官の配慮もあり、アルバースはリズムを崩すことなく、7回2失点と好投した。