侍ジャパンの稲葉篤紀監督(45)が19日、都内で行われた東京2020オリンピック・パラリンピック応援イベント「ジャパンウオーク in TOKYO 2018春」でトークショーを行い、東京五輪での金メダル獲得を誓った。

 稲葉監督自身は08年の北京五輪に出場。「全員プロの選手で、金メダルとって当たり前と思われた中で4位だった。本当に悔しい思いしかないオリンピックでした。ですけど、この経験が私の野球人生に生きてきました」と振り返った。

 WBCにも出場した経験がある中で、五輪の持つ独特な重圧も感じている。「WBCよりも、オリンピックはちょっと違う緊張感がある。あれは経験しないと分からない。オリンピックは、北京五輪ではメジャーリーガーが参加しなかった。日本はプロ。勝って当たり前という目で見られる。今は侍ジャパンが常設されて、今の選手は緊張しない選手が多い。うらやましい。みんな覚悟ができている。頼もしいです」。

 今後のメンバー選考については「若いメンバーがすごく出てきている。2年後どうなっているか非常に楽しみ。ジャパンの試合もあるので、多くの選手に経験してほしい。2020年は、調子のいい選手もその年に出てくる。そういう選手も見極めながら、バランスのいいチームにしていきたい」と見通しを示した。

 東京五輪の目標は「もちろん金メダルです。野球で金メダルを取って皆さんに感動、勇気を与えられるようにしたい。野球が復活するタイミングで、少しでも野球をやってくれる子が増えてくれたらいい。ぜひいろいろなスポーツを見てほしい。2年間は、時間があるようでない。私自身もいい準備をして皆さんに金メダルを報告したい」と誓った。