侍ジャパン稲葉篤紀監督(45)が、東京五輪での金メダル獲得に向けて、マリナーズ会長付特別補佐に就任したイチローに“アドバイザー”の役割を期待した。19日、20年東京五輪・パラリンピック応援イベント「ジャパンウオーク in TOKYO 2018春」に出席。「イチロー選手の気持ちもあるのでこっちの願望だけをぶつけられない」とした上で「本当に真剣に考えてくれるし、的確なアドバイスをくれる。相談はどんどんしたい」と、同郷で親交が深い後輩に助言を求める考えを示した。

 打撃コーチだった昨年3月のWBCでは、米国投手特有の動くボールについて相談。「アメリカの投手は自分のウイニングショットを打たれるのが嫌だ」とアドバイスを受けた。会長付特別補佐就任後も連絡し「自分のやるべきことをしっかりと頑張るという返答が来ました」と言った。11月には日米野球が開催される。イチローからも「永遠のテーマ」と言われた、動くボールへの対策。「経験を積むことが大事」と貴重な実戦機会ととらえる。