魔の土曜日だ。オリックスが今季5度目の完封負けを喫した。9回に吉田正の二塁打で初めて得点圏に走者を置いたが、本塁は最後まで踏めず。西武多和田の前に6安打完封負けとなった。これで5月に入ってから土曜日は3試合連続完封負け。3試合のチーム打率は0割9分1厘と散々で、福良監督も「チームとしてどうやって(点の取り方を)徹底するか」と苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

 負の流れがプレッシャーとなったのか。3試合すべてに先発している山岡が、突如乱れた。5回1死三塁から暴投で先制を許すと、直後に四球。1死一塁とすると、メヒアに初球の変化球をすくわれて2ランを被弾した。その後も2つの暴投などで5回4安打4失点で降板(5敗目)。1イニング3暴投はオリックスでは初、プロ野球タイ記録だった。

 福良監督は首をかしげながら「1点もやりたくないように見えた。独り相撲やったね」と話しつつ、援護がない状況に「それもあるのかな」と分析した。山岡は「なんとか粘りたかった」と悔しがったが、3試合連続無得点ではあまりにもかわいそう。上位浮上のためには、一刻も早く「サタデー・ショック」を拭い去りたい。【桝井聡】