日本ハム村田透投手(33)が7回3安打2失点の好投も、勝ち星に恵まれなかった。8、9回にリリーフ陣がリードを守れず、得ていた勝利投手の権利が消滅した。

 立ち上がりからテンポのいい投球を披露した。1点リードの3回に一時逆転を許したが、5回に主将中田が逆転10号3ランで援護を受けた。失点した3回以外は落ち着いたマウンドさばきで、スコアボードに0を並べた。風速8メートル前後が吹いていた環境を利用するように、大きく曲がるスライダーやカーブも効果的だった。

 「無駄な四死球があったので、そこは反省したいです。鶴岡さんとは初めて組みましたけど、良いところを引き出してくれたので感謝したいです。良いところも悪いところもありましたけど、冷静に投げられたと思います」。チーム事情で登録抹消を繰り返す、難しい調整を強いられる立場。白星はお預けとなったが、与えられた先発機会でしっかり結果は残した。