西武は2日連続で延長戦の末に敗れ、今季2度目の3連敗となった。2位日本ハムと1ゲーム差に迫られた。

 最大6点をリードしていたが、徐々に差を詰められた。先発の榎田大樹投手は多彩な変化球が持ち味だが、スライダーやカットボールでカウントを稼ぐことができなかった。2回に4失点を許し、4回を4四死球、被安打9の5失点で降板した。「フォームのバランスが崩れてしまった。ブルペンでは良かったけど、初回から何か気持ち悪かった」と振り返った。

 5回から継投で、7回に5番手の武隈祥太投手が日本ハム横尾にソロ本塁打を許した。8回には、ニール・ワグナー投手が日本ハム・レアードに2ランを打たれ同点とされた。

 8-8の9回からは、守護神の増田達至投手がマウンドへ。9回は3者凡退に抑えたが、10回に1死一、二塁から日本ハム近藤に適時二塁打を許し、逆転負けを喫した。

 増田は前日26日にも2イニングを続投し、負け投手になっていた。辻発彦監督はまず「増田に悪いことをした。投げさせないつもりだったけど、(継投で投手が)いなくなってしまった」と説明した。中継ぎ陣については「少しきつい。先発に頑張ってもらわないと」と厳しい表情。開幕直前に阪神からトレードで加入した榎田は、ここまで4勝1敗と好成績を残していた。指揮官は「榎田らしくなかった。ずっといい調子で来ていたから、まさか(2回に)4点取られるとは思わなかった。こういうこともあるということ」と前向きに話した。