西武菊池雄星投手が6回3安打無失点で6勝目を挙げた。

 1カ月ぶりの1軍マウンドだった。左肩の機能低下のため、5月4日の登板を最後に2軍で再調整していた。直球は150キロ超を連発。2回2死三塁では、江越をこの日最速157キロで空振り三振に仕留めた。離脱前は140キロ台前半も多かったが、球威を取り戻した。

 2-0の5回無死三塁では、内野は前進しなかった。1点OKの布陣だったが「僕の中では、0点と1点は全然違う。三振を取りにいきました」と、3アウトを全て空振り三振で奪い、点を与えなかった。

 復帰登板であることを考慮され、6回で交代。リリーフ陣も0でつなぎ、チームは2連勝。両リーグ最速タイの30勝目を挙げた。お立ち台に上がった菊池は「やっと帰ってきました。リハビリ中は何もできず、悔しい思いをしました。それを表現できればと思いました」と喜びを口にした。

 離脱前も5勝無敗だったが、打線の援護が大きかった。ベンチ裏では「(この日の1勝は)特別ですね。今季初めて心から喜べる勝ちだったと思います」と話した。