巨人先発の田口麗斗投手(22)は5回1/3を投げ、5安打3三振1失点でマウンドを降りた。高校時代に激闘を繰り広げたオリックス先発の山岡への“リベンジ”はならなかった。

 立ち上がりから飛ばした。1、2回とも3者凡退。最速142キロの直球とスライダーをコーナーへ低く集めた。3回2死から連続四球を与えたが、得点は許さなかった。

 5回1死まで無安打投球。Tー岡田に中前打で初安打を打たれ、大城にも左前打でつながれたが、後続を打ち取った。

 1点リードの6回、1死から連打を浴び、一、二塁とピンチを招く。小谷野に2ストライクから内角低めのスライダーをうまく右前へ落とされた。同点とされたところで降板。「大事な場面で、自分の甘さ、弱さが出てしまった」と反省した。

 広島新庄3年時、瀬戸内の山岡と、13年夏の広島大会決勝で投げ合った。0ー0で両者譲らず延長15回引き分け。再試合でも両腕最後まで投げきり、田口は0ー1で敗れた。「(山岡は)少なからず頭にはあった。負けないように、強い意志を持ってマウンドに上がった」。山岡はこの日6回1失点で降板。5年ぶりの投げ合いは“引き分け”に終わった。「状態が良くても結果が出ないとダメ。勝てる投手にならないと」とチームの敗戦に唇をかんだ。