試合前から降雨に翻弄(ほんろう)された。両軍のシートノックまでは通常通りに行われたが、次第に雨が強まった。

 君が代演奏のアナウンスが流れ、両軍ナインがベンチ前へ。観客も起立した。ただ、ここで目に見えて雨が強くなり、審判団は両軍サイドに向かって「ベンチにいったん下がってください」の合図。場内には「雨が強くなってきたのでご着席ください」とアナウンス。

 マウンドと本塁に小型のシートが置かれたが、しばらくして雨が弱まったタイミングを見計らい、両監督によるメンバー表交換が行われた。シートが取りのぞかれ、先発岩貞ら阪神ナインが守備につき、約5分遅れでプレーボールがかかる見込みになった。

 だが、プレーボール直前に再び大雨が降り出し、阪神ナインはベンチに引き返した。「試合開始をしばらく見合わせます」のアナウンスが流れ、待機に入った。