楽天梨田昌孝監督(64)が辞任した。

 一問一答。

 -慰留はあったか

 梨田監督 引き留められたけど意志が強かった。受け入れてもらった。選手、コーチにはまだ伝えていません。オーナーとは話していません。

 -借金20で決断

 梨田監督 20といっても60勝80敗じゃない。21勝41敗ではね。最終的に20ならともかく、この時期では。交流戦前にマイナス12だった。巻き返して何とか1桁と話していたが、20が1つの自分が責任を取るライン。6月にマイナス20はひどい数字。本拠地の仙台で7勝24敗と勝てないのは監督の責任。

 -計算が合わなかった部分は

 梨田監督 打線が点を取れない。つながりが悪かった。松井、福山の調子も悪かった。先発投手はそれなりに形はできたが。エラーや四球が絡んでの失点が多かった。去年はあんなにいい戦いができていた。今年は開幕早々から状態が悪く、責任を取らないと。途中で投げ出すのはあれだけど。

 今年1月には星野副会長が死去。何としても優勝で弔うつもりだった。

 梨田監督 逆に(選手には)プレッシャーになったのかな。金縛りのようにチャンスでガチガチ。伸び伸びとさせてやれなかった。

 -今後のチームに対し

 梨田監督 故障者もいるが、いる者でやっていくしかない。しっかり戦っていってほしい。選手、スタッフ、コーチ陣にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。