大学日本代表は24日、神奈川・平塚市内で、7月の第42回日米大学選手権大会(3日から、米ノースカロライナ州ほか)と、第29回ハーレムベースボールウイーク(13日から、オランダ)に向けた選考合宿最終日を終え、代表選手24人を決定した。

 主将に指名されたドラフト1位候補の立命大・辰己涼介外野手(4年=社)は3年連続での侍入りとなった。「自分のための打席という考えではなく、チームを勝たすためのプレーがしたい。以前、代表で一緒だった(中日)柳さんや佐藤(拓也=JR東日本)さんからいただいたアドバイスなどを伝えていきたい」と頼もしかった。

 同じくドラフト1位候補で最速159キロ右腕の東洋大・甲斐野央投手(4年=東洋大姫路)は初選出され「一生に一度のことなので選ばれたいと思っていた。意地とプライドを持ってハツラツとやりたい」と抱負を語った。

 日体大・松本航投手(4年=明石商)は「自分のアピールはしっかりできたかなと思う。先発になると思うのでしっかりゲームを作って、任された試合をしっかり投げたい」。2年連続の選出となった明大・渡辺佳明内野手(4年=横浜)は「合宿では打つ方であまり結果が出せなかったが、経験を生かして背中で引っ張っていきたい」と話した。

 大学日本代表の生田勉監督(51=亜大)は「投手を中心にきっちりとゲームプランを立てていきたい」と語った。経験のある明大・森下暢仁投手(3年=大分商)、小島和哉投手(4年=浦和学院)、田中誠也投手(3年=大阪桐蔭)らが先発候補に挙がる。

 主将に任命した辰己について同監督は「走攻守そろったバランスのいい選手。大学選手権でも注目していましたが、想像以上の成果で、期待以上の選手になっていた。辰己選手が1番を打つケースと、3番を打つケースを考えている」と信頼を寄せ、「日米とハーレム、どちらも優勝を目指せるチームを作りたい」と話した。