巨人先発の田口麗斗投手(22)が、4回8安打5失点で5敗目(2勝)を喫した。

 8回完投した16日ロッテ戦から、中10日と十分の準備期間を空けて上がったマウンドから引きずり降ろされた。1回に2連打、四球で無死満塁のピンチを招くと、2連続適時打と内野ゴロの間に失点して、いきなり4点を失った。

 前夜も先発したドラフト1位鍬原が1回に4失点。2戦連続で同じ轍(てつ)を踏んだ。味方が3点を反撃した直後の3回にも鈴木にソロ本塁打を浴びて、再びリードを広げられる始末。「実力不足。はっきり言って…。恥ずかしいと思った。こういう失敗を2度と繰り返したくない。自分自身に腹立たしい」と悔しさだけをにじませた。

 首位広島に連敗し、今カードの負け越しも決まった。ゲーム差は7・5に広まり、田口自身も5月5日以来の3勝目にはほど遠かった。「必ず払拭(ふっしょく)して、強い気持ち、高い意識を持って、次の登板があれば、そこに向けて準備したい」とした。