日本ハムが初回に打者一巡の猛攻で5点を奪った。

 まずは1死一、二塁で中田翔内野手が先制の右前適時打。「何とか走者をかえそうと思って積極的に打ちにいった。昨日、あと1歩のところで負けていたし、先制できて良かったよ」。

 主将の先制打に続き、オズワルド・アルシア外野手も左翼へ適時二塁打。「犠牲フライを狙って打席に入り、いい当たりより、遠くに飛ばそうと思っていた。意外に距離が伸びて外野手の頭を越えて良かったよ。5点先制できたけど、試合は、まだまだこれから。次の打席も打てるように頑張ります」。

 締めくくりは2死二、三塁から「おにぎり君」こと横尾俊建内野手が左翼へ7号3ラン。「引っ張らないでセンター返しの意識で打ちにいった結果、ホームランになってくれたので、チャンスで打てて良かったですね。良いイメージで振れたと思います」と、笑顔でおにぎりを握る好例のパフォーマンスを披露した。

 さらに清水優心捕手も右中間へ二塁打。9番打者の石井一成内野手も中前打を放ったが、二塁走者の清水が本塁で憤死。これで、ようやく初回の攻撃が終了。1-2で敗れた前夜の嫌な流れを、いきなり払拭(ふっしょく)した。