日本ハム宮西尚生投手がプロ通算600試合登板と、歴代1位タイとなる通算273ホールドという2つの偉大な記録を打ち立てた。

 7回1死一塁の場面で登板。最初の打者、代打伏見の初球に二盗を決められたが、冷静にピンチを断ってダブルの節目を飾った。チームも勝利を挙げ、試合後にはお立ち台へ。「まさか、自分がここまで来られるとは思わなかったので、うれしいです」と笑顔。今季で11年目。中継ぎ一筋でチームを支えてきた。「本当に、つらい時もあったし、先発の勝ちを消して悔しい思いをしたこともある。本当はリリーフは目立ったらダメ。しれっと終わりたい。でも、若い投手が目標にしてくれたら、うれしい」と、打たれた時ほど注目される酷な役回りを全うしてきた自負、本音もこぼれた。

 栗山監督も賛辞を贈った。「この記録は本当にすごい。言葉に出来ない。ミヤ(宮西)には感謝しかない」と、たたえた。メモリアルな1勝でチームはシーズン折り返しとなる72試合目にして、首位西武とゲーム差なしの2位に肉薄した。