ヤクルト山田哲人内野手(25)がプロ8年目、球団最年少での通算150号を達成した。1-13で迎えた7回1死一塁、阪神マテオの151キロをバックスクリーンに運ぶ17号2ラン。球場の雰囲気を一振りで変えたものの大差で負けている状況に、花束と記念ボードを受け取っても笑顔はなし。初回には自身の失策もあり6失点。今季最多15失点で、連勝も5で止まり「自分のミスがからんでいたし、何とか打ちたかった。感触は良くなかったけど、スイング自体はできていたので入るかなと思った」と淡々と話した。

 高校時代の1本が、思い出に残っている。01年夏、3年で出場した甲子園。3回戦聖光学院戦で歳内からアーチ。「甲子園で本塁打を打つのが、僕のずっと夢だったから」と振り返る。プロ2年目の12年8月10日巨人戦、内海から1号を放って以来2150日。「今は目の前の打席で打つのが夢というか、大事なことだと思っています」。これからも、歴史を刻み続ける。

 ▼通算150本塁打=山田哲(ヤクルト) 30日の阪神8回戦(神宮)の7回、マテオから今季17号を放って達成。プロ野球168人目。初本塁打は12年8月10日の巨人12回戦(東京ドーム)で内海から。25歳11カ月で達成は史上10番目の年少記録で、ヤクルトでは92年池山の26歳4カ月を抜く最年少150号。