主砲離脱か…。阪神糸井嘉男外野手(36)が出場選手登録抹消の危機に陥った。前日6月30日ヤクルト戦(神宮)で右足に死球が直撃した影響で、1日の同カードを欠場。球場に姿を見せず、都内の宿舎付近で体を動かしたという。試合後、金本知憲監督(50)が「糸井もケガした。ちょっとしんどいかも分からん」と説明。重症なら登録抹消される可能性も出てきた。この日、同率2位に浮上した阪神だが、不動の主力だけに、離脱となれば計り知れないダメージになる。

 高らかに六甲おろしが響く神宮に糸井の姿がなかった。競り勝った試合後、クラブハウスで会見した金本監督は「糸井もケガしたし…」と衝撃的な言葉を漏らした。前日6月30日のヤクルト戦。8回に打席に立ったが、風張が投じた球が右膝外側付近を直撃し、代走を送られていた。球団広報によれば、この日は右足の腫れが出たため、都内の宿舎で体を動かしたという。

 ヤクルト戦のベンチ入りメンバーに名を連ねたが、球場には来なかった。金本監督は状態について「ちょっと分からん。ちょっと、しんどいかも分からん…」と説明。出場選手登録の抹消もありえるか問われると「(それ)もありやし、ちょっとトレーナーに聞いて」と否定しなかった。今後、病院での検査をへて、重症の診断が出れば出場選手登録を抹消される可能性も出てきた。

 この日、同率2位に浮上したが、糸井が離脱すれば、チームにとって計り知れない痛手だ。打率3割1厘、10本塁打、40打点はいずれもチームトップ。5月下旬以降、不動の4番として、前日30日まで全70試合に先発していた。この日は陽川を抜てきしたが、4番を欠くことになれば、今後は代役を立てる必要に迫られる。金本監督は「並びを見ながらね。(投手の)左右であるだろうから。孝介とか陽川も、なってくるんじゃない?」と説明した。ベテラン福留も候補に挙がる。

 糸井はFA移籍2年目の今季、開幕から奮闘し、欠かせない存在だ。再び首位広島に挑むためにも、糸井の軽症を祈るばかりだ。