新助っ人の打棒にエンジンがかかってきた。阪神エフレン・ナバーロ内野手(32)が来日初長打あり、甲子園初打点あり、勝ち越しを呼ぶ安打ありの2安打1打点。勝負どころで次々と快音を響かせた。

 「昨日(3日)まではカウントが不利になるまで、思い切っていけなかった。積極的にいったのがいい結果につながった」

 まずは4回1死の第2打席だ。中日大野雄の2球目、144キロ直球を中堅左へはじき返す二塁打。この一打が号砲となった。1点を追う6回無死三塁では左翼へライナーを放つ。打球はアルモンテのダイビングキャッチに阻まれたが、きっちり同点犠飛とした。8回1死では祖父江から左前打で、好機を演出し大山の勝ち越し打につなげた。初のお立ち台では「チームとか球場の歴史というか雰囲気を感じられますし、ほんと素晴らしい景色だと思います」と声を弾ませた。

 日本投手への対応ぶりが目を引くが、日本文化にも着実に対応している。チームに合流して間もない6月下旬。鳴尾浜での練習後、選手寮の虎風荘に戻るときだ。ナバーロはにこやかに「センパイ、ドウゾ」と球団通訳が通る扉を開けた。ジェントルマンはグラウンドでの働きぶりも頼もしい。

 金本監督は「まだ慣れていないとは思うんですけど、日本の投手に対してすごく必死に変化球の見極めとかもできているのでね。もう少し慣れてくれば、もう少し打ってくれるんじゃないかと思っています」と期待を込める。いよいよ本領発揮のムードが漂う背番号99が、虎を上昇気流に乗せる。【吉見元太】