阪神は7日、DeNA戦(甲子園)が雨天中止となり、95年7月4~6日横浜戦(甲子園)以来、23年ぶりの3試合連続中止の憂き目にあった。延々とグラウンドに立てず間延びした状況。金本監督も開口一番「今日はええんちゃうか?(笑い)。俺もしゃべることがなくなってきた」と笑わせた。

 今季12度目の雨天中止になり、9月中旬以降に未消化試合を組み込むことから20連戦を強いられる可能性も出てきたが、一方で思わぬプラス要素も生まれている。主力の糸井が6月30日ヤクルト戦で死球を受け、右足腓骨(ひこつ)骨折で3日に出場選手登録抹消。その後、主砲を欠く状況で3試合が雨で流れているのだ。

 糸井は早期復帰の見通しで、シーズン終盤に追加される3試合は主砲も参戦できる。指揮官は「そういう見方もあるな。糸井もいないし、ロサリオの調子の悪い(不在)期間が短くてすむ。あとの試合でできる」と目を細める。主力がそろう終盤戦での逆襲を期す。