連勝街道から一転、巨人の連敗地獄が止まらない。3戦3勝の助っ人ヤングマンも痛恨の1発と守乱で今季4度目の5連敗。7連勝で進撃した1週前が幻のように3位に沈んだ。高橋監督は「守備のミスからつながった2点が終わってみれば痛い」と振り返った。

 2点リードの5回に暗転した。ヤングマンが3連打で1失点。なお無死一、二塁でバレンティンに逆転3ランされた。さらに無死一塁から二ゴロを田中俊が二塁悪送球で危機拡大。不要な5点目を献上した。7回1死一、三塁で中村のセーフティースクイズを一塁手岡本が処理。アウトのタイミングも握り損ねて生還を許した(記録は野選)。

 終盤に反撃も、無駄な失点が響いた。90試合でチーム40失策はリーグ2番目に少ない。だが坂本勇離脱で経験値の低さは隠せない。ルーキー田中俊は「足を使って投げる方向に踏み出せなかった」と反省した。

 ヤングマンは今季初のホーム戦登板。亡き西城秀樹さんの名曲「YOUNG MAN」が登場時に流れたが憂鬱(ゆううつ)は吹き飛ばせず。5連敗以上4度は05、06年の5度に次ぐ。同シーズンは今季のように2度の7連勝以上は記録してない。若さゆえの現象か。出入りが激しくては上昇できない。【広重竜太郎】

 ▼巨人が20日広島戦から5連敗。今季の5連敗以上は4月6~12日6連敗、5月23~29日5連敗、6月24~29日5連敗に次いで4度目となり、ヤクルトに並んで両リーグ最多。巨人が5連敗以上をシーズンに4度以上記録するのは05年5度、06年5度に次いで3度目だが、今回のように4カ月連続で5連敗を喫したのは球団史上初めてだ。