江戸川中央が早い選手交代で神戸中央に逆転勝ちし、ベスト4に進んだ。序盤に3点を失う劣勢。連戦の疲れもあって屋代剛一監督は2回から二塁に大黒瑠海空(るうく、3年)、3回から捕手に早坂平蔵(3年)を入れた。「選手にはやる気があるから大丈夫というなと言ってあり、話をして(疲れがあったので)代えました。控えがよく頑張ってくれた」と振り返る。

 3回に1点を返したのは四球で出た大黒が続く安打で三塁に好走、犠飛で生還したもの。同点に追いついた4回は「足に自信がある」という早坂のバント安打から2点を挙げた。そして5回、2死満塁で大黒が左前に勝ち越し適時打を放ち、逆転勝ちに結び付けた。

 1回戦で失策してから控えに回っていた大黒は「コーチからチャンスが来るから準備しておけと言われていました。チャンスが来たので絶対打とうと思った」とニコニコ。早坂は「捕手は一番体力を使うので3、4戦目にはいくといわれて準備していました。貢献できてうれしい」とこちらも笑顔。関西の強豪を下し、09年以来の全国制覇に1歩近づいた。