静岡裾野が終盤の逆転で強打の東練馬を下してベスト4に進んだ。主将でエースの木本圭一(3年)が初回、東練馬打線につかまり、5安打を浴びて3失点。ここから「緩急と上下を使って打たせて取ろうと思った」と木本。要所を締めて東練馬の攻撃を抑えていくうちに静岡裾野打線も反撃。3-4の5回に先頭の2番勝間田礼琉(らいる、3年)が右中間に三塁打を放ち、3番木本が中前に適時打を放って同点。安打と野選で無死満塁と攻め立て、押し出し四球と併殺崩れの間に2点が入って逆転に成功した。

 11年に全国制覇をした時の決勝の相手を下してのベスト4に、松川良監督は「このところベスト8の壁を破れなかったので。今日は木本が悪いなりにゲームを作ってくれた。この3年生たちと長く試合をやりたい」と話した。

 この試合を最後に、U-15ワールドカップ(8月10~19日、パナマ)の日本代表に合流するため、チームを離れる木本は「自分も世界で頑張るので、チームには全国制覇をしてほしい。今の力ならできると思います」とエールを送った。