星稜高校OBのロッテ岩下大輝投手(21)が、母校にパワーをもらって快投を見せた。

 8回から3番手で登板し、銀次を遊ゴロ、ウィーラーを一塁ゴロ、渡辺直を右飛と3者凡退に仕留めた。最速149キロの直球でぐいぐい攻め込んだ。「足場がぬかるんでいて、スピードより打者対応のピッチングをしないといけない。(捕手の)田村さんにうまくリードしてもらいました」と振り返った。

 仙台の宿舎では、第100回大会が始まった全国高校野球の開幕戦(星稜-藤蔭)をテレビで観戦していた。「松井さんの始球式から見ていました。僕も元気がもらえるので。毎回、高校野球の結果を追う派ですし。高校の結果がいいと、僕もいい結果につながる気がする。これからも応援を続けます」。今後も母校を励みにしていくつもりだ。

 負け試合の中できらりと光った岩下の快投に、井口監督は高評価を与えた。「マウンド度胸がある。負けの展開でしたけど、今後はいいところで使っていきたい」。伸び盛りの4年目右腕に期待を掛けていた。