18歳の夏に掲げた決心が、ようやく実った。巨人今村信貴投手(24)が初完封勝利を挙げた。直球と50キロ以上の緩急差がある80キロ台のスローカーブを有効に使い、中日打線を6安打に抑えた。プロ1年目の12年8月30日の2軍戦でノーヒットノーランを達成した経験はあるが、球団史上最も遅い入団7年目で「1軍での完封」をついに果たした。

 ▼7年目の今村がプロ初完封。これまで巨人に入団した投手で初完封が遅かったのは75年入団の定岡が80年10月15日広島戦で記録した6年目で、プロ7年目の初完封は定岡を抜いて球団史上最も遅い記録となった。今村は与四死球が0。巨人では06年9月3日姜建銘が来日初完封を無四死球でマークしたが、日本人投手でプロ初完封を無四死球で飾ったのは99年9月14日上原以来、チーム19年ぶり。