広島戦でのヤクルトは、追いかける展開に持ち込まれている。先発陣の同戦の防御率は5・12で、15試合中9試合で先制点を奪われた。3点差以内は11試合と数字上では接戦を演じているように見えるが実際は序盤のリードを継投で守りきられるパターンの繰り返し。4勝11敗と“お得意様”になってしまっている。

 特にやっかいなのが広島の「タナ・キク」コンビ。ヤクルト戦の打率は田中が3割3分3厘で菊池は3割8厘と、同一リーグでは最も打ち込まれている。敵地マツダスタジアムでは昨季から6連敗中。まずは1、2番コンビから始まる速攻を止めることが広島の独走を止める鍵になる。【ヤクルト担当=浜本卓也】