魔の8回なんて関係ないと言わんばかりの、見事な火消しだった。広島のヘロニモ・フランスア投手(24)が4-1の8回無死一、三塁で大瀬良からバトンを託され2番手で登場。最速156キロの直球を軸に、DeNAの中軸を打ち取って無失点でしのいだ。

 「自分の仕事ができたから良かった。目いっぱいで投げた。8回の最初からという気持ちでいった」。前日17日には同じく4-1の8回無死満塁から登場した一岡が、3者連続被弾で逆転負け。再現を期待する相手ファンの声援を、中継ぎエース格に急成長してきた左腕がかき消した。

 ドミニカ共和国生まれで同国のカープアカデミー出身。5月20日に育成から支配下登録され、最初は先発も今や中継ぎでフル回転。球宴明けの後半戦29試合のうち、この日で19試合に登板している。救援陣が全体的に不安定といえる状況下で、今後も重要な戦力となりそうだ。