中日がたくさんのトンネルを抜けた。神宮球場連敗を9で、チームの連敗も5で止めた。

先発したベテラン吉見一起投手(33)もトンネルを抜けた。初回に2失点したものの、その後は粘った。3回には大引の一ゴロで一塁ベース上で走者と交錯して転び、ヒヤリとするシーンもあった。それでも、5回を6安打2失点で5勝目を挙げた。11年5月5日の勝利以降、神宮では5連敗中だったが、7年ぶりの白星となった。「もう少し長く投げたかった。(ブキャナンの10勝目阻止を)モチベーションにした」と話した。

森監督は「(打線も)投手があてにならないから何点でも取るわ。(シーズン)最後の神宮でお客さんにあいさつできたのがうれしい」。うれしさからか、ベンチから三塁ブルペンまでの帰り道はファンと交流。グラウンドを去る直前に森監督は、深々と頭を下げていた。