中日松坂大輔投手が38回目の誕生日のこの日、甲子園での阪神戦に先発し5回95球5安打1失点で今季6勝目、日米通算170勝目を挙げた。

公式戦では西武時代の06年6月9日以来、12年ぶりの聖地への凱旋(がいせん)登板。そんな中、スタンドのファンがサプライズのプレゼントを送った。

松坂の2回の第1打席でレフトスタンドの中日応援団から「ハッピーバースデー・トゥ・ユー」の演奏と歌声が流れ、曲が終わると、阪神ファンも含めたスタンドから大きな拍手が送られた。06年にはキャリア唯一の本塁打も放った甲子園での久々の打席は遊ゴロ。しかし、98年の夏の甲子園では決勝でのノーヒットノーランなど数々の伝説を作った松坂へ、聖地からの粋な計らいだった。

 

▽松坂の話 村田、後藤、杉内が引退を表明した。僕としては、3人に対して、自分はもう少し頑張るからという決意表明の日にしたかった。いいピッチング、いいボールも見せられたと思う。(20年前の誕生日は高校日本代表として甲子園でアジア大会の決勝で完投)内容はほど遠いけど。ここに来て球のスピードも出てきている。甲子園が力をくれたのかな。チームとしても、まだあきらめていないゲーム差。最後までCSにつなげられるようにがんばりたい。