巨人がCS圏を争う2位ヤクルトとの直接対決で深刻な貧打に陥り、1分け2敗のカード未勝利に終わった。4回、岡本の31号ソロで先制したが流れがつくれない。8回まで二塁を踏めず、7回には先発田口から畠に継投も逆転を許した。9回はマギーの犠飛による1点どまり。3連戦で小川、ブキャナン、そして星と150キロ級の直球に押され、計4得点。高橋監督は「先制後の追加点がない?」と聞かれ「それが一番ですね。昨日も今日もその1点以降が取れていないので」と苦々しく、言葉を振り絞った。

9月2日の中日戦を最後にタイムリーがない。今季ワーストの48イニング連続適時打なしと乾ききっている。9日の阪神戦は2回にゲレーロが適時打を放ったが、降雨ノーゲームで呪縛は解かれなかった。前夜の犠打のミス連発を受けて、試合前は若手中堅を中心に集中的なバント練習を敢行。だが、出塁自体が少なく、バントを試みるまでに至らなかった。

4位阪神も敗れ、1・5ゲーム差は維持したが、燕の背中は3ゲーム差に広がった。残り14試合で直接対決は2試合。CSファーストステージ本拠地開催へ崖っぷちだ。【広重竜太郎】