7月加入の中日ジョエリー・ロドリゲス投手(26)が“日本新”をマークした。7回裏から2番手登板。先頭田中への5球目が159キロをマークした。日本記録はエンゼルス大谷翔平が日本ハム時代に記録した165キロで、左腕最速は17年の西武菊池雄星の158キロ。菊池の記録を1キロ更新した。田中は四球で歩かせたが、代打堂林、野間、菊池を3者連続空振り三振に打ち取った。

「(スコアボードも)見てなかった。(左腕最速は)知らなかった。でもうれしい。速球にはこだわりはない」。自己最速を3キロ上回る直球を披露できたことに、左腕は目を丸くした。7月下旬に入団。当初はストッパーも任されたが、3連敗。ドミニカや米国にいたときから、ダンベルで肩を強化。30オンス(約850グラム)のボールでキャッチボールを続けてきた。快速球は、地道な鍛錬の成果だった。

この日で7ホールド目。「他の投手もいい仕事をしている。任された仕事を集中集中してやれば、チャンスはある」と、CS進出へ全開宣言。対広島戦を5連勝で締め、14勝11敗と勝ち越した。「7、8、9回に昔みたい(リリーフ失敗)なのがなくなってきたな」と、森監督も手応え。4位浮上で3位巨人とは1・5差。16日からの2連戦(東京ドーム)で巨人をたたけば、竜の逆転CS圏内入りが現実味を帯びる。