リーグ3連覇へマジックナンバー1としている広島が先制した。

2回無死一塁で、石原慶幸捕手が強烈なライナーを中堅へ。桑原が判断を誤りいったん前進したが、打球は低い弾道のまま頭上を通過し、適時二塁打になった。

「センター方向を意識して、しっかりと自分のスイングでとらえることができた。よく越えてくれましたね」と石原。さらに田中広輔内野手の中前打で2点目も入った。田中は「石原さんがいい流れでチャンスを作ってくれたので、その流れに乗って走者をかえすことができてよかった」と先輩に感謝した。

この時点で、30分遅い午後2時から2位ヤクルトと中日の試合が始まっていた。ヤクルトが負けても優勝が決まる状況だが、石原は「自分たちが勝つだけですから。(優勝の雰囲気を)感じるとしたら試合中でしょうね」と平常心で試合に臨んでいた。

39歳の石原は生え抜きの17年目。チーム内では引退する新井に次ぐベテランだ。今年は1度も戦列を外れることなく、主にジョンソンの先発時に捕手を務めてきた。

ただ、3回に先発のジョンソンがつかまった。ソトに3ランを浴びて2-4と逆転を許した。

広島はその裏にバティスタの左前打で1点を返して1点差。序盤から点の取り合いになった。