阪神は救援陣がリードを守れなかった。先発のランディ・メッセンジャー投手(37)が、6回2失点と試合を作り3-2とリードしていた。

7回から2番手でマウンドに上がったのは能見篤史投手(39)。先頭の柴田に中前打で出塁を許すと、1死一、三塁から9番乙坂に右前適時打を浴び同点に。8回から登板した桑原謙太郎投手(32)は、先頭のソトにこの日2本目となる、ソロ本塁打を許した。これが決勝点となり、桑原はぼうぜんとマウンドに立ちつくした。阪神香田勲男投手コーチは「いつもと風が違う状況で、そういうのも分かっていたと思う。なんとかホームランだけは、という所なんですけど」と話した。

メッセンジャーは日米通算100勝に王手をかけてから足踏みが続いていたが、この日も次戦へお預けとなった。