ソフトバンクから移籍した広島曽根海成内野手(23)がプロで初めてお立ち台に立った。菊池涼介内野手を休ませるため前日に続いて「8番二塁」で先発。四球、三振、死球で迎えた8回の第4打席に中前適時打を放って勝利に貢献した。

直前に決勝2点三塁打を放った会沢翼捕手と並んでのひのき舞台。「緊張してんの?」と選手会長に言われ、笑顔を見せた。

「試合の時より緊張しています。この声援が力になりますし、本当にありがたいです」。26日に決めた優勝について聞かれると「やっぱり、そこに自分もいられたっていうのが本当にうれしくて、よかったです。みんな優しくて温かくて、家族みたいなチーム。カープに来てよかった。初めまして、曽根です」と声を張り上げ、球場に残っていたファンを沸かせた。

京都国際高から14年育成ドラフト3位でソフトバンク入り。17年から支配下選手登録されたが、2試合出場に終わった。今年はソフトバンクで1軍出場できなかったが7月22日に美間優槻内野手(24)とのトレードが成立し、広島に加入した。俊足と、内外野守れる守備力が特長で、この日も二塁で俊敏な動きを見せた。そしてバットでもアピール。これが移籍後3度目の先発だったが、代打も含めて今季は打率3割1分3厘を残している。「ポスト菊池」の候補として、V3チームの中で輝きを放った。