阪神藤浪晋太郎投手(24)が、チームの窮地で「二刀流」の輝きを放った。

投げては9回5安打7奪三振で、2年ぶりとなる完封勝利。打っては5回に中越え適時二塁打と岩瀬打ちで、プロ初のマルチ安打。今季5勝目で、自身の通算50勝目を飾った。チームは負ければ自力CS進出消滅の可能性があったが、藤浪の活躍で踏ん張った。

▼藤浪が高卒6年目にしてプロ通算50勝に到達。阪神の高卒ドラフト入団投手では、江夏豊の3年目((1)12勝(2)25勝(3)15勝)に次ぐペースで、右腕に限れば最速となった。

▼藤浪の完封勝利は通算6度目で、16年6月2日楽天戦以来、2シーズンぶり。ナゴヤドームで阪神の投手が完封勝ちを収めたのは、16年9月24日メッセンジャー以来4人目。日本人投手では、同球場開場初年度の97年8月24日の川尻哲郎以来、21年ぶり2人目。

▼藤浪は打ってはプロ初のマルチ安打。3試合連続安打は、16年4月5日巨人戦~同26日巨人戦4試合連続以来、プロ4度目。なお最長は5試合連続で、14年4月1日中日戦~同30日広島戦で記録。